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2009.12.01

Posted by : 北杜地域コーディネーター

11/14 事業化実践編(北杜)第7回ご報告

11月14日~15日にえがおの学校【事業化実践編】第7回目を開催しました。
この日は①中国チーム(中国人向けモデルツアー)、②婚活チーム(黒森伝説)
③企業CSRチーム、④もりもりチーム(黒森もりもり倶楽部)のチームに分かれて
ビジネスモデルの試行を行いました。
以下、各チームの試行実践の報告です。

①中国チーム(中国人向けモデルツアー)

企画意図
中国からの旅行者増加が顕著に見られる中、彼等に向けた独自の観光開発が必要になってきた。
この状況は、私が住む大自然豊かな北杜市も例外でなく、彼らに地域観光や物産品をアピールしなくてはならない。
今回モニターツアーを行うことで、彼らの生の声を聞くことにより、今後の観光商品の開発に生かしてゆく目的で行います。

ツアー名称
「大自然の中を巡る、中国の方々向け食と農の体験モニターツアー」

行程
10:30 北杜市役所集合
11:00 おいしい学校(大正館)でそば打ちと、ほうとう作り体験

sobauchi.JPG

13:00 旧津金尋常小学校見学
13:30 りんご狩り体験
14:00 清里ドライブ(紅葉)
15:00 日本酒の酒蔵見学(谷桜酒造)
16:30 温泉体験(大泉パノラマ温泉)
18:00 北杜市役所にて解散

参加者
中国側  留学生1名
      3家族計7名
日本側  やまなし観光推進機構1名
         県庁 国際観光課1名
        日中情報交流センタ1名
スタッフ      6名
       合計16名

試行してわかったこと
・中国語での挨拶が好評だった
・食べ物で冷たいものを好まない(ざるそばより暖かいほうとうの方が好評だった)
・若い女性が温泉に入らなかった(20代の留学生と10代の学生)
・歴史についての説明に興味深く聞いていた。
・宗教観は低いが、ご利益的なことに関心が高い
・お酒作りなど、日本の高い技術力に興味あり

課題と展開
・ターゲットについては、年代層を絞り込んでツアー計画を立てる必要がある
・当日の天候の変化等に備えて、多様なプログラムを用意して置く必要がある
・通訳の負担が大きいのでビデオやカタログなど補助資料を準備しておく
・受け入れ側への教育が必要(簡単な挨拶やおもてなしについて)
・コスト(バスチャータ費用など)をいかに抑えることが出来るか・・・

②婚活チーム(黒森伝説)

私たちのチームのテーマは「婚活」です。米トモ!という
地方男子と都会女子の交流のプロジェクトを
黒森でショートバージョンを実施させてもらいました。

1泊2日のプランでしたが、その様子をまとめました。特にアンケート結果によると、開墾やナイトハイクなどの自然を一緒に楽しむプランに人気が集まりました。参加者のみなさんには楽しんでいただけたようで、非常にうれしかったです。
しかし婚活と一口に言っても、どのくらい結婚を急いでいるかの参加者の結婚の締め切りの感覚や、地域のためにやることなのか、参加者のためにやることなのか、考えなくてはいけないことや、課題がたくさん見えた実習で、大変勉強になりました。
digging.jpgのサムネール画像

③企業CSRチーム「すべては開墾から始まった、いざ、開墾へ」

11月14日天気予報雨のち曇。
須玉インターを降り、増富に登っていく道を走るうちにだんだんと雨が本降りに。
「開墾できないかも・・・」そんな不安な天気の中集合場所の五郎舎へ。
ところがお昼に箱膳を頂く頃には雨はすっかり上がり、空が明るくなってきました。

CSR写真3.jpgのサムネール画像

○スケジュール
11:30 五郎舎集合
11:45 自己紹介
12:00 民宿五郎舎で昼食「箱膳体験」
13:00 農地復活のストーリーを知る
   地元の方のお話(増富再生協議会会長、北杜市農政課のご担当者)
    えがおつなげての説明(代表 曽根原)
    えがおファーム見学(農場長 小黒)
15:00 開墾体験
16:00 増富温泉「増富の湯」へ

ツアーへの参加者7名、スタッフ6名。
参加者は全員増富に初めて訪れる面々です。
結果は・・・大成功。特に参加者に好評だったプログラムは「開墾体験」でした。「10回の会議より1回の開墾だ!!」という名言も飛び出しました。
ツアーに参加する前は「開墾?!」と???だった参加者も「もっと土に触れていたかった。」と開墾体験の魅力に取り付かれたようです。
 また、増富再生協議会の会長や北杜市農政課のご担当者のお話を聞き「ニュースでは聞くことのできない農山村の現状を少しでも知れた」という声が多かったです。

CSR写真4.jpgのサムネール画像
  
このツアーの目的は「企業のCSR(社会貢献)活動として社員食堂のお米を耕作放棄地で作る」ためにその意義をわかってもらいたい、というものでした。
参加者は開墾した土地に愛着を持ってくれ「また参加したい」と言ってくれました。
開墾した土地で田植えをして皆で収穫の喜びを味わう、その実現に向け更に知恵を絞って
進めて行きたいと思います。

④もりもりチーム(黒森もりもり倶楽部)

■成果

▼試行①:花ドラ
・新商品の試作作りができ、ノウハウ蓄積の第一歩となった。
・実際にイベントをやってみることで、イベント運営の要点をつかむことができた。
・メンバーは準備段階から終始楽しむことができた。
・もりもり倶楽部の学生メンバーは、イベントに参加するお客さんの立場を経験したことで、今後の自分たちのイベント運営に活かせる経験ができた。
・時間が足りなくなり、商品のプロモーションの検討まではできなかった。

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▼試行②:小屋WS
・メンバーそれぞれの小屋のイメージを共有することができて、小屋作りの最初の一歩が踏み出せた。
・小屋作りを発案してくださった地元の方の案内で、小屋作り予定地を見学できた。
・イメージの共有や、予定地を実際に目で見たことで、今まであまり
具体的に考えることができなかった小屋作りが、もりもりメンバーの中で
現実的なものになり、小屋作りに向けて自分たちの持っているスキルはあるか
ということまで話が及んだ。
・気持ち的にも盛り上がるきっかけとなった。
・時間が足りなくなり、組織体制の検討まではできなかった。

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■試行内容

テーマ:黒森もりもり倶楽部 もりもり計画(「もりもり倶楽部」をもりもり元気に!)

・黒森集落をもりもり元気にする活動を行っている、黒森もりもり倶楽部が、
 現在抱えている課題を克服するきっかけとなる試行イベントを実施
・もりもり倶楽部の現在の課題としては、以下二点→5Pのビジネスモデル作り実習の結果より析出
 ①農業体験参加者募集等のプロモーションの改善
 ②持続的で無理の少ない運営ができる組織体制づくり
・この二点の課題の検討に対応した、以下二つの試行を実施

▼試行①:花ドラ(花豆ドラ焼き)作り体験イベント
・花ドラとは、黒森特産の花豆あんこをはさんだドラ焼きで、皮はもりもり倶楽部が作っている小麦粉で作れる。
・今回は、もりもり倶楽部学生メンバーをお客さんに見立てて、えがおの学校メンバーがイベント実施
 →これを通じて、イベントの進行方法の検討を行う
・花ドラのプロモーションの検討
 →これを通じて、もりりもり倶楽部のプロモーションも検討

dorayaki pacage.jpg

▼試行②:小屋作りワークショップ(WS) 
・今年の夏に、地元の方から、もりもり倶楽部が滞在する小屋を作らないかと提案を受けた。
 もりもり倶楽部が4年間活動してきて、地元の方から提案を受けたことは初めてだった。
・よそ者の活動だったもりもり倶楽部の活動に、初めて地元からの自発的な動きが加わったことは、もりもり倶楽部にとって大きなことであり、これをぜひ形にしたいと考えているが、そのための第一歩をまだ踏み出せていない状況にあった。
・そこで、もりもりの小屋を作る計画についてワークショップ形式で話し合いを行う。
・実際、小屋を建てる予定地の見学も行い、小屋作りのイメージを共有する(予定)。
・小屋を建てるということは、小屋の建設時の体制のみならず、完成後の維持管理体制まで含めた長期的な組織体制の検討が必要であり、地元住民との今後の関係や、もりもり倶楽部自体の持続的な運営体制の検討にまで話がおよぶ。
 つまり、小屋作りの検討を通して、もりもりの組織体制の検討を行うこととなる。

■当日参加者
・もりもりメンバー(学生):4人
・もりもり一般参加者(社会人):1人

■行程
11:00 集合(みずがきランド)、黒森公民館に移動、準備開始
12:00 昼食(昼食は各自持参)
13:00 花ドラ作りイベント試行
15:30 小屋WS開始
16:30 小屋づくり予定地見学
17:30 撤収

以上

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