活動報告 福岡地区 of 都市農村交流(農商工連携) 特定非営利活動法人えがおつなげて(内閣府認証)

第1回
【都市農村交流ビジネスモデルの概論】 
開催日:2010年7月24日~7年25日

えがおの学校【福岡】1回目を実施しました。

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今年度の九州・沖縄ブロックでは、福岡県川崎町(一部、赤村)で実施します。
第1回目は、安宅交流センターで1泊2日で実施しました。
初日の自己紹介の時には川崎町長も参加されました。また福岡県庁からの視察(今後も参加予定?)もありました。


初日は都市農村交流マネジメント概論の講義を実施しました。これまでの当NPOの活動経緯や今後の都市農村交流分野での可能性を説明し、今後のこの分野での発展展望を講義しました。

その後、町内の最大の観光資源にもなっているラピュタファームで交流会を実施しました。交流会には川崎町長も参加されました。

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安宅交流センターに戻ってからは、研修生個人の研修に対する熱い気持ちを語り合いました。
農に対する熱い思いを語る研修生や踊りを通じた地域活性化を表現する研修生など、福岡校には非常に面白い研修生がたくさん居ます。
福岡校の研修生は13名です。
2日目は、5Pのビジネスモデルのワークショップを実施し、1回目の宿題の演習を行いました。
 

第2回
【農村資源の捉え方(SWOT分析、多様な価値)】
開催日:2010年8月22日

えがおの学校【福岡】第2回を開催しました。


fukuoka2_1.jpg福岡校の会場は、田川郡川崎町安宅(あたか)地区の「安宅交流センター」。実は、この安宅交流センター、平成18年3月に閉校した、旧安宅小学校が生まれ変わって誕生した、リノベーション施設です。
当日は、地区の夏祭りも開催され、私たち以外にも、多くの地元の方が安宅交流センターに集い、賑やかな雰囲気でした。

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さて、当日は10時に集合。スタッフを含めて22名の参加。今回からは、福岡県庁の3名(上野さん、山本さん、吉浦さん)も加わりました。役場からだしていただいたバスに乗り、午前中は、町内のフィールドワーク。行き先は、「川崎町観光りんご園」と「熊ヶ畑トンネル」の2ヶ所です。


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りんご園では、現状や課題について、役場の渡辺係長からお話があり、みんな時折メモを取りながら、熱心に耳を傾けていました。また、農園では、現在、除袋作業の真っ最中。作業中のおばちゃんから、まだ青いりんごを、ひとつもらって試食。さわやかな甘さが、口いっぱいに広がって感動!


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一方、熊ヶ畑トンネルは、廃線となった旧国鉄上山田線の一部で、線形は一直線、その長さ1.7キロメートルという個性的なトンネルです。普段は入れないトンネルの入り口に、少しだけ入ることができ、「ワインの貯蔵に使ったら!」とか「映画祭のイベントができる!」など、今後の活用アイデアを出し合いながら、視察を行いました。


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そして、昼食は、役場の福島さんおすすめの「キッチンTAKASE」へ。シェフの心遣いで、金額に見合わない程素晴らしい料理を出していただきました。青トマトの冷製、自家製パン、白身魚のピカタ、桃のアイスと梨のコンポート。地場の野菜と果物にこだわった料理の数々。素材や調理法、こだわりや想いなど、シェフのお話を聞くと、美味しさが何倍にもなるのが不思議です。


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午後は、安宅交流センターに戻り、講義とワークショップを行いました。第2回のテーマは、「ビジネスに仕立てるための農村資源の把握手法」。まず、はじめに、各自行ってきた宿題を発表。その後、講義となりました。「すぎな茶」など、具体例を挙げながら、曽根原さんの解説が進みます。


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そして、場所をホールに移し、4つのグループに分かれてワークショップです。講義をもとに、シートの項目にしたがって、話し合いながら埋めていきます。グループごとに、フォーカスする農村資源をひとつ決め、資源のSWOT分析や多様な資源価値の検討など、作業を通じて、資源をどんどん掘り下げていきます。


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そして、最後にグループ発表。おとなりの村、赤村の果物、川崎町の安宅の米、同じく川崎町の山下さんのイチゴ、熊本県和水町の高野のそばが出揃いました。曽根原さん曰く、「モノにカタチがあるように、ビジネスにもカタチがある」。そのカタチの、大事なひとかけらを今回学び、2月には、それが集って、素晴らしいビジネスプランになっていることと思います。

次回はフィールドワークとして、町内に多く立地する「からあげ店」を巡ります。
最近、にわかに注目を集めている農村B級グルメ。その秘密をみんなで探ります。
 

第3回
都市のニーズ(個人、企業)
開催日:2010年10月10日

えがおの学校【福岡】第3回を開催しました。

調査の様子調査の様子
福岡校の舞台となっている川崎町には、から揚げは、家で揚げず買ってきて食べるもの、という文化があるそうです。
そのため、町内にはから揚げ店が多く、それぞれがこだわりのから揚げを販売しています。
そこで、今回のフィールドワークは川崎町のから揚げ店調査に出かけました。
3つのグループに分かれて2店舗ずつまわり、各お店でから揚げを買い、店主インタビューを実施。
買ってきたから揚げと調査結果を、会場に持ち寄りました。
川崎町の伝説のから揚げ店、その元となったおばあちゃんの話、各お店の特徴などをグループ毎に発表し、待ちに待った試食。
試食には、研修生の寺田さんの家のお米を使ったごはん、鶏がら出汁のお吸い物、新鮮朝採れ野菜のサラダを地元の方々が用意して下さいました。



唐揚げ唐揚げ
これが川崎町のから揚げ。普通のお弁当に入っているものよりも一回り大きく、ボリュームたっぷり。
あまりのおいしさに食べ過ぎて、「お昼からの講義は寝てしまうかも」と心配する研修生も(笑)



講義風景
午後からは、都市のニーズについて講義を受けました。



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講義を聞いた後、グループに分かれてワークショップを開始。
個人のニーズと企業のニーズからテーマを選び出し、ターゲットとその具体的なニーズを設定しました。



発表の様子
各グループの発表の後、講師の曽根原さんから、「リストはつくれますか」、「そのリストのサンプルはいくつですか」、「そのリストには、どのようにアプローチできますか」という投げかけを受けて、対象を数値化し、より具体的にすることで、アプローチの方法が明確になることを学びました。


次回第4回は、受講生の城さんの地元嘉麻市でフィールドワークを実施する予定です。